Planner’s Eye
高い壁に囲まれた打ち放しコンクリートの空間。そこは、都会の喧騒を忘れさせてくれる、自分たちだけの「静寂の庭」です。
この空間の主役は、重厚なコンクリートと対比をなす、繊細で柔らかな自然の素材たちです。足元には、力強い生命力を感じる大判の自然石を大胆に配置し、その隙間を埋める真っ白な砂利が、まるで水面のような清潔感と広がりを演出しています。石の周りにあしらわれた瑞々しい苔の緑は、無機質になりがちな空間に温もりを与え、四季の移ろいを静かに伝えてくれます。



また、上へと伸びる軽やかな樹木は、コンクリートの壁面に柔らかな影を落とし、時間の経過とともに刻々と変化する「光のアート」を描き出します。階段を降りるたびに、あるいは室内から見下ろすたびに、異なる角度から庭の表情を楽しめるよう、石の向きや木々の配置にはミリ単位のこだわりを詰め込みました。


夜になれば、随所に配置されたアップライトが主役たちを照らし出し、昼間とは一変したドラマチックな空間へと姿を変えます。現代的な建築美と、古来より続く和の感性が共鳴する、五感を研ぎ澄ませてくれるようなモダン・コートヤードが完成しました。