Planner’s Eye
昭和町の閑静な住宅街に佇む、そば処「奥京」。
歴史を重ねた店舗に、新たな安らぎを添える「雑木の庭」のリノベーションを手がけました。

リノベーションの核となったのは、店内から広がるウッドデッキと雑木の庭です。
かつての中庭が、室内と一体化する開放的な空間へと生まれ変わりました。
大きな窓越しに眺めるモミジや雑木たちは、お食事を待つひとときや、食後の余韻を愉しむための大切な演出。風に揺れる葉影が、都会の喧騒を忘れさせてくれます。

プライバシーを確保しつつ、外からの視線をゆるやかに遮る目隠しフェンスや壁面。
特に、黒い壁に設けられた丸窓(サークル窓)は、まるで一幅の絵画のように、厳選された石と緑を切り取ります。
石積みと砂利、そして繊細な下草が織りなす「和モダン」の静寂は、お蕎麦という繊細な和食を味わう空間にふさわしい奥行きを与えています。


年月を重ねるほどに石の味わいが増し、木々が深みを増していくこの庭は、奥京さんのこれからの歴史を共に歩んでいくことでしょう。
昭和町の街並みに馴染みながら、訪れるお客様を優しく迎え入れる、新しい「おもてなしの形」が完成しました。